柿の葉寿司は、一口大に握った酢飯に鯖や鮭をのせて、柿の葉で包み重しをかけた押し寿司。醗酵させた古代の鮓（スシ）の歴史を受けた奈良の郷土料理です。

村々では「夏祭り」のごちそうとして食されていました。

柿の葉は、殺菌、消臭作用を高め、包むことによって、数日間の保存に適します。また柿の香りが寿司に移ることによって、風味が豊かになります。

具材としては、鯖が主流でしたが、現在は、鮭、海老、鯛、穴子、椎茸、大根など、バラエティーに富んだ柿の葉寿司が多く、葉を開くとカラフルなお寿司が並びます。柿の葉寿司は、一口サイズで楽しめる奈良の特産物です。

柿の葉すし本舗たなか

柿の葉すしたなかは、奈良県内の店舗数がもっとも多く、地元の人にも長年愛されています。

おすすめは少しおなかが空いた時、気軽に食べられる人気3種詰め合わせ。ベーシックな鯖、さっぱりとした鯛、女性や子供に人気な鮭が入っています。

一口サイズで、異なる味わいを楽しめ、奈良散策のお供にぴったりです。

近鉄奈良駅を出てすぐの「なら本店」では、柿の葉すしの販売だけでなく、たなかオリジナルのお寿司が食べられる「柿の葉茶屋」を併設しています。

たなかの柿の葉すしは、日本酒辛口との相性もよいと評判です。

「なら本店」では、奈良の地酒をはじめとした奈良各地の銘品を取り揃えているので、名物の柿の葉すしとあわせて、奈良のお土産を探すこともできます。

柿の葉ずし 総本家 平宗

平宗の柿の葉ずしは、お米は奈良県産のヒノヒカリを100％使用、350年の歴史を誇る宮内庁御用達にも選ばれたマルカン酢を合せたこだわりの酢飯(シャリ)が特徴です。

奈良に来る観光客に柿の葉ずしは人気の食事とお土産です。

また、柿の葉ずしの手作り体験を奈良県下5店舗で実施しています。

酢飯の成形、具材の貼付け、柿の葉で包み、箱に入れるまでの一連の工程や平宗の歴史や伝統を知ることができます。

柿の葉ずしだけでなく、秘伝のタレで作られた鮎寿司や棒寿司など、別の種類の押し寿司なども販売されています。

柿の葉ずしヤマト

ヤマトは、柿の生産量１位を誇る「奈良県五條市」に本店を構え、支店はほぼ奈良県内のみで展開しています。

奈良に行かないと食べることができない貴重な柿の葉寿司です。（一部店舗は隣の和歌山県）

五條市は奈良県と和歌山県を結ぶ吉野川の流域に位置し、柿の葉寿司の誕生の地（ふるさと）と言われています。

ヤマトの柿の葉寿司は、保存料や甘味料を一切使わないオリジナルの酢を使用した酢飯と、厳選された鯖や鮭が特徴です。

特に鮮やかなオレンジに映える鮭は、食欲が沸きます。奈良県内で点在している店舗はレストラン併設店が多く、「夢宗庵」では押し寿司だけでなく、江戸前握りを食べることができます。

柿の葉寿司のゐざさ 中谷本舗

ゐざさ（ＩＺＡＳＡ）の柿の葉寿司は、お寿司に適した国産米をブレンドしたお米とオリジナルの合わせ酢、ダシを使ったシャリが特徴です。

ゐざさの前身は中谷商店という米屋でした。米屋ならではの目利きで、お寿司のシャリに適したお米を選んでいます。

西日本ならではのやさしい甘めの味で、さばやさけは定番で人気ですが、さば・さけ・あじ・たいの４種のバラエティー豊かな詰合せも好評です。

東大寺門前夢風ひろば店は、レストランも併設されており、ゐざさ特製の名産寿司に、奈良名産の三輪そうめん、外国人に人気の天ぷらのセットなどメニューが豊富です。

英語や中国語のメニューも設置されているので、安心です。

奈良の伝統寿司「柿の葉ずし」は、一口サイズで奈良観光の合間の休憩にぴったりのおやつです。

握り寿司とは異なる押し寿司ならではのネタ（魚）とシャリ（ごはん）の相性をお楽しみください。

季節によっては、保冷剤がなくても、持ち運びができます。ご家族や友人へのお土産やホテルでのお夜食にもおすすめです。

※このページの情報は2020年1月の情報です。