京都御所(御苑)の南、御所南と呼ばれるエリアに「天ぷら 永春」は店を構えています。このエリアは高級店からカジュアルな店まで多く点在する近年注目のエリアです。
「永春」では、ランチ、ディナーともにお任せコースのみが用意され、ディナーの一般的な10,000円のコースでは、季節の旬の魚介と野菜から13~15品の天ぷらと、天丼・そば・うどん・天茶漬けのいずれかとデザートが提供されています。
店内はカウンター8席の規模で、目の前で天ぷらが揚がり、ひとつひとつ提供されていきます。カウンターならではの臨場感を味わえる素敵な空間です。(予約がおすすめ)
店主の永井 雅基さんが、近くの人気料理店「恒屋伝助」で修業した後、大将からサポートを受けて2019年に開業した「天ぷら 永春」。常に進化を続ける「永春」の天ぷらは、国内外から高い評価を得ています。
それもそのはず、店主の永井さんは天ぷらの古い文献を読むなど、探求心が並みではないのです。「故きを温ねて新しきを知る」の言葉通り、これまで培われた天ぷらの道を学び、そのうえで新しい可能性を探求されています。
こだわり満載の天ぷら
そんな店主が創る天ぷらはこだわりが満載です。特筆すべきこだわりのひとつが、「衣」です。天ぷらの衣は小麦粉と水、卵を基につくられますが、配分量、濃さ、まとわせ方、厚みなどは天ぷら店それぞれに考え方が違います。日本の天ぷら職人、また技法には大きくは5つの流派があると言われており、各々に特徴があるのですが、その基本の先にある技法を探求されています。
例えば粉について少しご紹介すると、厳選した粉を-60°に凍らして使っています。そうすることにより小麦粉に含まれるグルテンの作用が変わり、低い温度でも揚げきることが可能になるのだそう。
衣の食感、食材の火の入れ具合。これらは食べて見なければ伝わりませんが、揚がった天ぷらの衣を見るだけでも違いが分かります。華が咲いたような上部と、下部との境が二層になっているように見えます。
油はあっさりと食してもらうために綿実油を用い、温度調整が重要な天ぷらにとって大切な鍋は、温度変化の少ない岩手県の久慈砂鉄鍋と温度変化が容易なアルミの鍋の二つを使い分けています。
そして天ぷらの「種」と呼ばれる食材は、魚介は店主が信頼する京都で著名な鮮魚卸店から、野菜は種類に合わせて八百屋さんを変えて仕入れています。
薬味も超豊富!
「天ぷら永春」では、天つゆの他に、塩ポン酢、醤油、塩、カレー塩、わさび、レモン、大根おろしが用意されます。これだけあると迷ってしまいそうですが、店主がおすすめの合わせ方を教えてくれるので安心です。
店主のこだわり故の充実した薬味。ここまでを出すお店は非常に少なく、これだけあれば自分好みの合わせ方を見つける楽しみもできますね。
予約時に事前に伝えれば、ドリンク持ち込みOK!
お酒は、生ビール、日本酒、ハイボール、焼酎、ワインがありますが、驚くべきは、なんと事前に相談すればドリンク「持ち込みOK」だそうです。
一定の持ち込み料は必要ですが、そんなに高くはありません。(詳しくは店主迄お問い合わせください)海外からのお客様も、お好きなドリンクを持ち込んで楽しまれるのだとか。店主の太っ腹というか、天ぷらに専念したいという意気込みからか・・・とにかくあまり無いありがたいサービス形態ですね。
【予約方法】※予約がおすすめです
特に海外の方はInstagramのDMからの予約がおすすめです。翻訳機能を使い幅広く対応されています。日時だけでなく、コース内容の説明、好き嫌い、アレルギーの確認、料金案内まできめ細かで柔軟な事前対応があり、安心して訪れる事ができます。また、お店でも英語での説明があり、食材について理解しながら「天ぷら」をいただくことが出来ます。
・電話 080-3767-7500(日本語対応)
・ホテルコンシェルジュ
お泊りのホテルのコンシェルジュにご相談ください。ご自身に代わり予約をしていただけます。
【お支払い】
現金(¥)のみ
※クレジットカード、デジタル決済には対応しておりませんのでご注意下さい。
【料理】
ランチ 6,000円~
季節の魚介と野菜の天ぷら約10品+1品(天丼・そば・うどん・天茶漬け)
ディナー 10,000円~
季節の魚介と野菜の天ぷら13~15品+1品(天丼・そば・うどん・天茶漬け)+デザート
【営業案内】
ランチ 12:00~13:30(L.O13:30)
ディナー 18:00~22:00(L.O22:00)
定休日:不定休
【アクセス】
京都市中京区亀屋町167-1ディピュイ亀屋ビル1F
電車:丸太町駅、烏丸御池駅 徒歩10分
市バス:丸太町駅から439m
店主からのメッセージ
現在の天ぷらの技術は約30年前に確立されたものですが
ここ数年で機械的な技術の高まりや情報の多様化により、
天ぷらも進化しています。私も今日の天ぷらが過去最高に
なるように常に工夫と向上心を持って向き合っています。
是非、永春の天ぷらを楽しんでください。