日本の手帳は、外国人向けのお土産として人気の高い品物です。日本の伝統的な技法を使った手帳から、日々日本人に愛用されているアイテムまで、日本では多岐にわたる手帳が売られています。日本が好きな外国人の方であれば、自分の好きな日本を象徴したデザインの手帳を購入したい方や、友人や家族へのお土産として日本で人気の手帳を渡したい方もいるのではないでしょうか。そこで、本記事では、日本のお土産として外国人におすすめの手帳6選をご紹介します。京都・大阪の旅行時、近くのデパートや雑貨店に立ち寄るのにぜひ参考にしてみてください。
実用的に使える手帳「英文アドレス帳 京舞妓」
外国人の日本のお土産としておすすめの手帳は「英文アドレス帳 京舞妓」(税込2,420円)です。
この手帳は、日本の美しい風景と京都の舞妓を描いた絵柄が特徴的な住所録です。氏名や住所、メール、電話、FAXなどを自由に書き込めるシンプルなデザインなのが特徴です。アルファベットで表示されているため、海外の方にも使いやすく、日本的なインテリアとしても映えるアイテムでしょう。アドレス帳のカバーは、安土桃山時代から続く伝統的な技法「山中塗り」を用いています。山中塗りが用いられている山中漆器は江戸時代中頃から会津や京都、金沢の技術を取り入れ、発展してきました。「英文アドレス帳 京舞妓」は、実用性と日本文化の魅力を兼ね備えた一品で、大切な人の情報を紙に記録しておきたい方におすすめの日本土産です。
日記も家計も手帳一冊で管理できる「日記も書ける家計簿」
次に、外国人の日本のお土産として人気の手帳は「日記も書ける家計簿」(税込1,760円)です。
「日記も書ける家計簿」は、日々の出来事を記録しながら家計を管理するのにおすすめな手帳です。この手帳は、B6サイズで毎日のページに日記と家計簿を一緒に書ける仕様が特徴です。年間集計や月間集計ページもあり、一年を振り返りながら目標を立てられます。少しレトロなデザインの表紙もおしゃれで、使うたびに楽しさを感じられるでしょう。日記を書くことは考えを整理し、自分を客観的に分析するのに役立ちます。日記を続けることで、自分の思考や感情を迅速にまとめられるようになり、自分の行動や思考のパターンに気づけるでしょう。また、家計簿をつけることは、収支の把握や節約に重宝します。「日記も書ける家計簿」は、日記と家計簿を一冊で管理できる便利なアイテムで、節約や貯金を考えている方にぴったりの一品です。
伝統的な革製品と和柄のデザインが特徴的な「甲州印伝バインダー手帳」
「甲州印伝バインダー手帳」(税込17,050円)も、外国人の日本のお土産としておすすめな手帳です。
「甲州印伝バインダー手帳」は、山梨県を中心に発展した伝統工芸品である甲州印伝を使用したバインダー手帳です。外側には鹿革の上へ漆で柄付けした「印傳(いんでん)」の模様が施され、内側は牛革で作られています。内側にはカードホルダーとペンホルダーが付いており、実用性も兼ね備えているのがポイントです。手帳に使用されている「甲州印伝」は江戸時代に編み出された技法で、鹿革に漆を用いて模様を施すことで独特の風合いと上品さを備えているのが特徴です。印傳の柄には、青海波や紗綾形、ひょうたん、トンボ、爪唐草、波うろこ、七宝繋ぎ模様など、日本の伝統的な縁起柄が使用されています。たとえば、ひょうたんは昔から神霊が宿るものとされ、除災招福や家運興隆、子孫繁栄の象徴とされています。また、七宝繋ぎ模様は「円」が繋がり続けることで「縁」が繋がり続けることを表し、円満な関係性や繁栄を表しています。年の変わり目や新しいことを始めるときに、新しい手帳を使うことで気持ちを新たにすることができるでしょう。
日本で20年以上販売され続けている「ほぼ日手帳」
次に、外国人の日本のお土産としておすすめな手帳は、「ほぼ日手帳」(税込2,420円)です。
「ほぼ日手帳」は、2001年に誕生して以来、20年以上にわたって多くの人々に愛用されている手帳です。この手帳はA6サイズで1日1ページのフォーマットのため、スケジュール管理や日記、メモの記入に最適です。日々の予定やタスクを整理したり、映画のチケットや写真を貼ったり、絵を描いたりと多様な使い方ができます。ほぼ日手帳のページレイアウトは3.7ミリ方眼を採用しており、文字や図をきれいに書けるよう工夫されています。縦書きと横書きの両方に対応できるのが利点です。また、「日々の言葉」として、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」から厳選された言葉が毎日一つずつ掲載されているため、「読む手帳」としても楽しめるでしょう。
富士山の春夏秋冬を表した手帳「富士山自由帳」
「富士山自由帳」(税込1,650円)も、外国人の日本のお土産としておすすめな手帳です。
「富士山自由帳」は、日本一の山「富士山」の四季折々の姿を表現した和紙の粘葉本です。この手帳は伝統的な日本の装丁技術である粘葉装(でっちょうそう) を用いており、糸を使わずに糊だけで綴じられています。そのため、左右どちらからでも使用でき、180度フラットに開ける仕様になっているのが特徴です。また、富士山は古くから日本人にとって縁起の良い山として親しまれています。その理由の一つは、山頂から麓にかけて広がる末広がりの形です。この形は子孫繁栄や商売繁盛など、明るい未来を象徴するものとして尊ばれてきました。また、「富士」という名称が「不死」や「無事」に通じることから、健康長寿や無病息災、家内安全を願う縁起物としても知られています。日本文化の伝統と現代のデザインを融合させた一品のため。日常のメモやスケジュール管理に使うだけでなく、贈り物としても喜ばれるアイテムなのではないでしょうか。
美濃和紙のカバーが印象的な手帳「美濃和紙ダイアリー」
最後に外国人の日本のお土産として紹介したいおすすめ手帳は、「美濃和紙ダイアリー」(税込2,750円)です。
「美濃和紙ダイアリー」は、1300年以上の歴史を誇る岐阜県美濃市で作られる美濃和紙をカバーに使用した手帳です。手帳のカバーは、美濃和紙のなかでも京都の染元で一色ずつ手染めされた友禅和紙で装飾されており、鮮やかな発色と繊細な柄が特徴です。各色の染めには専門の職人が手刷りで行う伝統技法が使われ、七色の友禅和紙には七つの型が存在します。美濃和紙は薄くムラがなく、柔らかく繊細な風合いを持ちながらも非常に耐久性があるのが特徴です。奈良の正倉院には、日本最古の紙とされる美濃和紙製の戸籍用紙が所蔵されており、その技術は2014年にユネスコ無形文化遺産にも登録されています。現在では、古文書や絵画などの修復にも用いられ、東京五輪の表彰状にも採用されるなど、日本が誇る伝統工芸品として国内外で高い評価を得ています。手にするたびに和紙の魅力と職人の技を感じることができる手帳を、大切な人へのプレゼントとして贈ってみませんか。
まとめ
今回は、外国人におすすめの日本の手帳を6アイテムご紹介しました。日本には、甲州印伝や美濃和紙を使用した日本の伝統的な技法を使った手帳が数多くあります。手帳の種類も、シンプルに真っ白なページのものから1日1ページのフォーマットになっているもの、日記と家計簿が一緒になっているものなどさまざまなものがあるのが特徴です。日本の手帳が欲しい際は、京都や大阪にある百貨店や雑貨店に足を運び、商品を直接目で見てぜひお土産を購入してみてはいかがでしょうか。