外国人向けのお土産として人気のアイテムの一つに、日本の扇子があります。
百貨店などで売られている高級素材を使ったものから雑貨店で気軽に入手できるものまで、さまざまな扇子があります。
外国人の方で、友人へのお土産として可愛らしい扇子をプレゼントしたい、日本で販売されている扇子を自分用に購入したいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、本記事では、外国人におすすめな日本土産である扇子を6本ご紹介します。
京都・大阪の旅行時、近くのデパートや雑貨店でお土産にどれを購入しようか迷っている際にぜひ参考にしてみてください。
英文の説明書付き「シルク扇子 桜」
外国人の日本のお土産としておすすめの扇子は「シルク扇子 桜」(税込1,650円)です。
高級感のあるシルク素材が用いられており、季節を問わず使える華やかで日本のシンボルである桜柄が特徴的な扇子です。暑くなってきた季節に扇子として使えるのはもちろん、インテリアの置物としてもおすすめです。
デザインに使われている桜は、日本では「精神美」「優美な女性」「純潔」といった花言葉を持っています。これらの意味は、桜が日本を代表する花であることから日本人の気品を表す象徴であることや、桜の花の美しさが由来です。
また、欧米での桜の花言葉は、「spiritual beauty(精神の美)」「a good education(優れた教育)」であることから、世界中で美しさの象徴として扱われていることがわかります。
なお、このシルク扇子には英語の説明書が付いているため、安心して外国人の方にもプレゼントできる品物です。
贈り物におすすめな桐箱入りの扇子「藍花月」
次に、外国人の日本のお土産として人気の扇子は桐箱入りの「藍花月」(税込12,100円)です。
扇子に絵を描くことを専門としている「扇面絵師」が手描きした原画を、奥深さのある藍色で表した扇子です。日本で昔からある「撫子」と「桜」をモチーフにしたデザインが展開されており、2種類から選べるのが嬉しいポイントです。
撫子は、撫でたくなるほど可愛い花だったことから「撫子」と名付けられており、それが由来で「無邪気」「純愛」といった花言葉を持っています。
また、桜は花が咲いたときの美しさから「優美な女性」「純潔」といった花言葉を持つようになりました。
どちらも「美しさ」や「天真爛漫」など華麗な様子があることがわかります。
2種類とも、藍色の上品な落ち着きある雰囲気と手で描いた絵の繊細さが組み合わさって、風格がある美しさを抱かせてくれるアイテムです。
柄と素材が上品な「シルク扇子 とんぼ」
上品な柄と素材が特徴的な「シルク扇子 とんぼ」(税込1,650円)も、外国人の日本のお土産としておすすめの扇子です。
品位を感じられるネイビーブルーのシルク地に白いトンボの柄があしらわれており、夏を感じられる涼しげな扇子です。
色が紺色、デザインがシンプルなトンボ柄のため、男女問わず使用できる定番商品です。
トンボは、日本では夏から秋にかけて川辺で見かける虫です。トンボは前にしか進まず飛ぶことができない、後ろに退かないことから、古くから勝利を招く「勝ち虫」と呼ばれて縁起物として扱われていました。
とくに、「退くに転ぜず、決して退却をしない」ことのシンボルとして、武士に喜ばれていたと言われています。また、扇子はサイズがコンパクトなアイテムで帰国の際に荷物の邪魔にならないため、持って帰らなければならない荷物が多い場合にピッタリのお土産です。
葛飾北斎の浮世絵がモチーフの「富嶽三十六景 扇子」
次に、外国人の日本のお土産としておすすめな扇子は、「富嶽三十六景 扇子」(税込1,250円)です。
浮世絵師「葛飾北斎(かつしかほくさい)」が描いた、「富嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)」をモチーフにした扇子です。
葛飾北斎は、江戸時代後期に活躍した、江戸時代に盛んに描かれた風俗画「浮世絵」の絵師です。彼は、全国各地から眺めて観察したさまざまな富士山の姿を46図描いたことで知られています。
富嶽三十六景の中でも、「神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」と「凱風快晴(がいふうかいせい)」の絵が扇子のデザインとして起用されています。神奈川沖浪裏では、荒々しさの中でも影響を全く受けないほど富士山は偉大な存在であることを伝えるために、大きな波とおぼれかけている人々を描いているのが印象的な絵です。
また、凱風快晴では、秋の気配を感じる雲の中に立派にそびえる富士山が描かれていることがわかります。富士山が好きな外国人の方には、ぴったりのお土産ではないでしょうか。
独特な筆書きデザインが特徴の扇子「龍」
「龍」(扇立て有り3,740円)も、外国人の日本のお土産としておすすめな扇子です。
濃い藍色の素材に、白色で勢いよく描かれている龍が特徴的な扇子です。筆書きで龍のアクティブな印象を与えて、さらに藍色で凛とした雰囲気を醸し出してくれるアイテムです。
伝説上の生き物である龍は、日本では縄文・弥生時代に稲作に不可欠な水神様として祀られていました。龍の降臨時に生じる、天からの電気「雷」や「稲妻」は恵みの雨を降らせ、浄化する作用があると言われています。そのため、龍は古くから縁起の良い物として扱われているため、縁起物が好きな方にはおすすめな品物です。
また、扇子に使われている紙と竹の生産をはじめ、製造も日本で行われています。扇子は箱入りで、置物として使う際に便利な扇立てが付いている場合は税込3,740円ですが、扇立てが付いていない扇子単品の場合は税込2,420円で購入が可能です。
装飾用としても使える扇子「相撲 相撲部屋」
最後に、外国人の日本のお土産として紹介したいおすすめ扇子は、相撲を行う力士を描いた「相撲 相撲部屋」(税込3,080円)です。
相撲を行う力士が描かれている扇子です。江戸時代から大正時代に描かれた、風俗を描いた浮世絵調になっているのが特徴です。
相撲は、もともと五穀豊穣・豊漁を占うための行為だったこと、神事を行う「力人」が邪気を振り払うために大地を踏みしめる「四股(しこ)」が派生してできた競技だと言われています。そのため、強い力士や横綱、つまり相撲全般が縁起が良いものとして扱われています。縁起物が好きな方にはうってつけのアイテムではないでしょうか。
また、この扇子は飾り扇子としても使えます。そのままでも十分飾れますが、別売りの扇子台をセットで購入すると、より一層扇子が置物として際立つでしょう。
まとめ
今回は、外国人におすすめの日本土産である扇子を6本ご紹介しました。
日本には、桜や撫子、とんぼや龍など多岐にわたる種類の扇子が販売されています。とくに浮世絵や相撲の力士のデザインは、外国人にとってとても珍しい絵柄なのではないでしょうか。
高級感のある日本の和柄扇子が気になる場合は、京都や大阪にある百貨店に立ち寄ってみるのがおすすめです。また、予算が少ないもののたくさんの友人にお土産として扇子を渡したい場合は、京都や大阪にある雑貨店に直接行ってどの扇子を購入するのかぜひ検討してみてください。